年間第24主日 2016.9.11

「見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください」(ルカ15・6)

本日は佐藤謙一神父様の月寒教会就任と初ミサでした。佐藤神父様、どうぞよろしくお願いいたします。

佐藤神父様の説教をご紹介します。

 

『司祭に叙階されてから4か月と2週間がたち、ようやく月寒教会で初ミサを行うことになりました。

今後ともよろしくお願いいたします。

9月1日付で月寒教会の助任司祭として赴任することになっておりましたが、札幌教区100周年の記念式典などもあり今日からようやく本格的に月寒教会で活動することとなりました。

とはいえまだ聖遺物の運搬の仕事が残っておりまして、明日から横浜に聖遺物をもっていきます。

ですから今週の水曜日にようやく月寒教会に引っ越してまいります。

司祭になってからこんなに忙しくなるとは思っておりませんでした。

青少年担当、札幌地区典礼担当、部落差別人権委員会担当、教区本部事務局の仕事で聖遺物の担当や教区100周年の記念式典担当などが主な仕事です。

一番大きいのは青少年担当です。

 

その一つとして先日WYDに同伴司祭として参加してまいりました。

月寒教会の皆さんも物心両面の支援ありがとうございました。

月寒教会からは参加者はありませんでしたが今後参加する若者のためにもお祈りください。

 

今年のWYDはいつくしみの特別聖年の中でポーランドのクラクフで開催されました。

クラクフは聖ヨハネ・パウロ二世と聖ファウスティナの育ち、活動した場所です。

ワールドユースデー(WYD)は、国連が1985年を「国際青年年」と定めたことを受けて、

前年1984年「あがないの特別聖年」の閉会ミサで、教皇ヨハネ・パウロ二世が、

青年たちにローマへと集うように呼びかけたことにはじまります。

その後、毎年「受難の主日(枝の主日)」が「世界青年の日」と定められ、

2年あるいは3年ごとに世界各地でWYDの世界大会が開催されるようになりました。

 

「世界青年の日」が受難の主日に設定されているように、この大会は世界中の若者がひとつになり、

教会の本質であるキリストの受難と復活の神秘を味わうことと深く結びついています。

WYDは巡礼の旅であって、その目的はイエス・キリストの過ぎ越しの神秘を味わうことなのです。

日程の設定も過ぎ越しの神秘を味わうようにできています。

つまりWYDとは聖週間を体験するようにプログラムされているということです。

火曜日の開会ミサから始まり、水・木・金の午前中はカテケージスを行います。

木曜日の夕方は最後の晩餐を意識するために教皇フランシスコの歓迎式典に参加します。

金曜日の午後はイエスの受難を思い起こすために十字架の道行きを学び、その後会場で十字架の道行きを教皇とともに行いイエスの死をしのびます。

土曜日の午前中はゆるしの秘跡を行い、青年たちの神への立ち返りの手助けと、霊的相談を行います。

ここまで大会最終日に向けてすべての準備が整ったところで、土曜日の午後はクラクフ郊外の「いつくしみのキャンパス」まで徒歩巡礼を行います。

会場で野宿の準備を整えて寝床を確保し、教皇フランシスコとともに夕べの祈りを行います。

ヨーロッパの夜は9時くらいまで明るいので幻想的な夕焼けを見ながら祈りの時を過ごします。

そして日曜日の閉会ミサでは青年とともに主の復活を祝います。

 

このクラクフ郊外の「いつくしみのキャンパス」と言われる広場でとり行われた閉会ミサには、ポーランド警察の発表によれば、およそ150万人が参加したそうです。

WYDはひとつの信仰を持つ青年たちが世界中から集い、出会いを喜ぶ祭典としての要素だけではなく、回心に始まり、キリストの受難と復活の神秘を祝う巡礼の旅でもあるということです。

日本の巡礼団はアウシュビッツを見学する機会も設けました。

現地に実際に立ってみて、今立っているこの地面に100万人以上の殺された人々の遺体があると考えると悲しみがこみ上げてきます。

わたしはこの巡礼の旅を通して、青年たちの意識が変わっていくのを感じました。

日本に帰ってから自分たちが世の中に派遣されてキリストをあかしするという強い確信を持ったのではないかと思います。

青年たちはパウロが述べているように福音を告げ知らせずにはいられないという気持ちになったと思います。

日本全国に帰って行った青年たちがWYDで得られたものをさらに後輩の若者たちに伝えたいという気持ちになったのではないかと思います。

 

閉会ミサの中で教皇フランシスコは、イエスに信頼し世界を変えようと若者に呼びかけ、正義と平和に満ちた社会を作るために参加するよう若者を励まされました。

若者たちは、自分なんてイエスのそばにいるにふさわしくないと思い込んでしまい、一歩を踏み出すことができないでいます。

勇気をもってイエスに近づくことを教皇は望まれていますし、わたしたち人生の先輩が若者たちを励まし歩みを促す必要があると思います。

 

今日の福音でイエス様は失った羊を見つけたので喜んでくださいと言っています。

またなくした銀貨を見つけたので一緒に喜んでくださいと言っています。

キリストを信じここに集っているわたしたちが、ここに来ていない若者が来たときには大いに喜んで迎え入れましょう。

そして大いに励まして若者たちの歩みを促すようにしましょう。

神のいつくしみの大聖年が11月に終わります。

神のいつくしみに信頼するわたしたちが、若者たちに対してキリストをあかしし、そして彼らの歩みを促すことができるようこのミサの中で祈ってまいりましょう。』